| さとし |
「まず始めに、僕の疑問なんですが、どうして公務員という安定した立場を捨てて立候補したんですか?やはり親の影響とかあったんですか?」 |
| 持永 |
「祖父も親父も政治家だったけど、僕自身がいつかは政治家になりたかった。子どもの頃から、民衆の声を吸い上げて政治を行うということに憧れたんです。」 |
| さとし |
「その勉強の為に役人になった?」 |
| 持永 |
「ん〜それはあります。とくに役人になって思ったことは、役人では物事を変えられないということ。責任も取らないし、与えられた仕事をこなすのが務めだった。もちろん優秀な人は多いし、職場も楽しかった。でもこれからの時代の転換期に、役人では物事を変えられない。
・・・例えば、橋本内閣の時、財政構造改革で景気が悪化して、それにより橋本内閣も退陣したわけだけど、その時、当時の通産省は誰も責任を取らなかった。やはりそれではいけないと当時から思ったよ。」
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| さとし |
「最初から哲志さんは政治サイドから見ていたわけですね。お父さん(当時、衆議院議員)に対しては意見の食い違いみたいなことはなかったんですか?」 |
| 持永 |
「ウチの親父だけでなく、当時からいろいろな国会議員と仕事していたから・・・。いろいろな方々がいるけど、共通しているのは日本をどうにかしたいと真剣に考えているということ。やはり私も、自分が何のために生きているのか考えて政治家を目指した。」
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| さとし |
「今、地元を回って一番感じることはなんですか? その中で、政治の目標みたいなものも生まれるじゃないですか?僕も新たな発見が多いですよ。皆、結構言いたいことはあるんだなと思います。」 |
| 持永 |
「多くの人と話し、政治や社会への意見を聞くと、ホントに様々な意見がある。その多様さには驚くこともあるし、発見も多い。この辺りでは、まずは農業の後継者を育成しなくてはいけないと思うよ。特に農家の若い後継者と会うと、早くどうにかしなくてはいけない。後継者不足、担い手不足は深刻なところに来ている。また農業をはじめとして、様々な地場の産業育成をしなくてはという目標ができた。」
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| さとし |
「同じ宮崎県でも県北と県南では風土も違ってくると思いますが、農業の担い手問題の深刻さは一緒だと思います。国の農業政策にもこれといった打開策は見つからないように感じますし。ぜひ地元の声をどんどん吸い上げてください。意見を言いたくても遠慮して自分の中に貯めている人もまだたくさんいると思いますよ。」 |
| さとし |
「哲志さんは日向市の企業誘致顧問ですので、企業誘致についての考え方をお聞かせ下さい。
でもその前に、僕は企業誘致が実はもう時代遅れになってきているのでは・・という疑問が最近あるんですよ。宮崎県は取り掛かりが遅すぎたんじゃないかって。今でもトップセールスやアピールに力を入れてこなかったと思いますよ、県だけでなく市町村も。その結果、日本企業が中国や東南アジアへ進出してしまった。企業立地の候補地として必要なくなってきていると思うんですが・・・。」 |
| 持永 |
「確かに。かつて60年代に大都市に集中しすぎた企業の地方への移動が始まったけど、宮崎県全体としては整備も遅れてしまい一部の地域にしか企業が来なかった。だから今でも県内に空き地はたくさん残っている。
今後、その空き地を埋めるには日本企業に頼るのは厳しいだろうと思う。しかし、外資系の企業ならまだチャンスはあると思っている。中国や韓国、台湾の企業にだってアピールすればいい。かつてイギリスの首相が日本にトップセールスに来たこともあったし、海外企業の呼び込みも今後は必要になってくると思う。ただ他所から企業が来ても、地場企業の発展もそこにないと意味が無い。そこは大事な部分だ。」 |
| さとし |
「宮崎県も各市町村もトップセールはやってきたでしょう。なぜ結びつかなかったと思いますか?」 |
| 持永 |
「やはり、やり方には問題があったと思うよ。まず時代のニーズに合わせたものを選ばないと・・(ダメでしょう)。それと、何でも来ればいいというのではなくて、その地域の魅力を考えた上で、それにふさわしい企業を勧誘していかなければいけない。これまでは地域性をあまり考えてなかったのではないかと思う。今後は地域間競争が厳しくなるわけだから特に考えなければいけない点だろう。」 |
| さとし |
「なるほど。最近ではなんでもいいから企業を呼ばなきゃという雰囲気になっていますね。僕も地場企業と相乗効果が図れる企業でないと効果が薄いと思います。やはり地場の企業にも発展がないと意味が無いことですし・・・。誘致企業と地場企業のお互いのメリットが一致しないといけませんね。
話は少し変わりますが、今日本経済の復活と言われていますが、宮崎にこの効果が現れるのは時間がかかりますか?」 |
| 持永 |
「少し遅くはなるけど、徐々に宮崎も好況になってきているでしょう。ただもっとリンクさせるためには、好況な都会をもっと活用しなくてはいけない。やはり売り込みもかけなくてはいけないだろうと思う。
それには都会のニーズや時代のニーズにあったものが必要なのかも知れない。宮崎の特徴を活かして、観光客を呼び込んだり、リタイヤした人達を宮崎に住ませたりするような誘致活動もそのひとつだと思う。何よりも宮崎の魅力の一つは、住みやすさだと思うので、その競争力をもっと活用すべきです。」 |
| さとし |
「宮崎県も観光には力を入れていると思いますが、結果はまだ見えてこないですね。やり方に問題があるのかも・・・それが都会のニーズや時代のニーズにマッチしていないのかもしれませんね。もう一つおっしゃったリタイヤした人を呼び込むというのは?」 |
| 持永 |
「例えば、大企業の退職者(また予定者)を老後は宮崎に住みませんかと誘致するんです。宮崎の環境はすばらしいし、気候もいい。都会に比べ、広い家に住め、渋滞もなく、ゴルフ等のスポーツも思う存分でき、はるかに文化的な生活ができる。年金は全国一律の支給であり、物価の安い宮崎であれば東京等の大都会に比べれば、豊な生活ができる。そうした人が住めば、子や孫あるいは友人が宮崎に訪れてくれるという副次的な効果もあります。宮崎にとっては、人口が増えるとともに、今までにない訪問客も増え、これにより市場が拡大し、経済が発展することは間違いないと思う。」 |
| さとし |
「シルバータウン構想ですか?確かに世界中では成功している事例もあるとは聞きますが、宮崎でも可能でしょうか?」 |
| 持永 |
「高齢者にとって、宮崎の環境は大都市に比べて遥かに住みやすい。地下鉄でも歩道でも、階段が多い都会に比べ生活のうえでも楽だし、気候も夏場は東京のほうが蒸し暑いくらいだ。特に東京の夜は寝苦しいです。冬場は宮崎の方が暖かいし、物価も断然安い。もっとトップセールスをがんばれば十分チャンスはあると思う。」 |
| さとし |
「なるほど。良いアイディアだとは思います。しかし実際、都会の(ドライな)人間関係に慣れた人達にとって、田舎暮らしは逆に窮屈に感じることもあるかとは思いますが・・・考え過ぎかもしれません・・。」 |
| 持永 |
「いきなり地域の輪に入っていくには抵抗があるかもしれないけど、例えばその人達が多く住む地域を作ればいいんじゃないかと思う。不動産会社とか建設業者が手を組んでやれば割と簡単じゃないかと思う。需要があれば自然にそうなってくるんじゃないかな・・・。でも一番やるべきことは県外の人達に成功例を提示することだと思います。」 |
| さとし |
「TV番組とか、CM作るのもいいかもしれませんね。以前、海外移住のテレビ番組見たときは、海外に住むのもいいなぁ〜と思いましたもの。ゴルフ場の隣に家があって毎日ゴルフしたり散歩したり。また海が好きな人は海の近くに住んで、マリンスポーツや釣りを楽しむみたいな・・・これが文化的な生活かはわかりませんが、宮崎ならその両方もできますね。
今、僕も聞いていて、いろいろとイメージが沸いてきました。ぜひとも実現させたいですね。」 |