情熱対談
プロフィール
村岡敏英
1960年生秋田県出身 父は村岡兼造元内閣官房長官 
6年間のサラリーマン経験の後、運輸大臣政務秘書官をはじめ秘書として16年間 父兼造氏を支え、国会の中枢で政治に携わる。平成15年兼造氏の落選・引退宣言後、自ら立つ事を決意。地元秋田県を中心に精力的に活動中。著書に「スタッフ」(扶桑社)、地域情報誌「機敏」〜キビン〜(秋田県情報誌 編集長)

(本文中敬称略  村岡:村岡敏英さん さとし:西村賢)
〜父の引退 自ら立つ〜
さとし 「村岡(兼造)先生が前回衆院選まさかの落選。前々回の選挙では全国最多得票数(17万票)で安泰と言われましたが、いまだ記憶に残る毒饅頭うんぬん事件で選挙直前に思わぬ逆風でやられました。その後のいきなりの引退宣言。そんな中、敏英さんはどうしてこの時期に自ら決意したんですか?」
村岡 「大志を言えば、戦後60年たって、世の中がすごい早さで変化している。さまざまな見直しが必要でもあるし、大きな革新が必要になってきていて、日本、日本人、それぞれの地域のアイデンティティをもう一度取り戻さなければならない時だと思う。その中で地域がどうあるべきか考え、共に地域の人たちとやっていきたいと思うから自らが挑戦しようと思った。政治家に挑戦できる一番やりがいの時代だと思う。もちろん選挙は勝たないと意味無いけど。」
さとし 「それからは地元をずいぶんと挨拶してまわっているんですか?」
村岡 「もちろん。挨拶だけではなくいろいろな活動もしているけど。ただ訪ねるだけでいいって時代じゃない。もちろんきれいごとじゃなく情に訴えることは必要だけど、できれば自分の理想を述べさせてもらっているよ。自分にとっては秘書として国政に仕えてきた16年という経験ももちろん大事だけど、今地元のいろんなところで地域の声を生で聞けるのも大事なこと。このことをうまく活かして秋田の情報発信や自らの糧にできればいいと思う。」
さとし 「地元では村岡(兼造)先生の事をよく聞かれるでしょう?日歯事件に巻き込まれたことも。」
村岡 「もちろん。理不尽な事だと思われているよ。どうして落選して引退した人がって・・皆言いにくいだろうけど。その辺りはきちんと説明している。父はその問題の真相解明に全力を尽くして、様々な協力もしているし身の潔白のためにも努力しているとね。」
〜秋田と宮崎の共通点 地方の課題〜
さとし 「秋田県と宮崎県は、所在地は日本の北と南で大きく違いますが、農業が主産業であったり、やはり地方分権化などの政治的な課題であったりと、すごく近いものがあると思うんですよ。」
村岡 「私もそう思いますよ。やはり戦後の東京一極集中化や地方都市の都会化を目指す動きが、ここに来て地方に様々な問題を起こしています。少子化も地方から進んでいるし、農業が主の産業でもあるにもかかわらず農業人口はどんどん減っている。宮崎と秋田はまったく同じ構図になっている。」
さとし 「両県の主産業である農業についてですが、農業が放棄されている原因にやはり儲からない。それが農業のやりがいのないっていう部分につながっていると思います。その辺りはどう改善していくべきと考えますか?」
村岡 「農家がお客さんと顔を合わせた商売するという感覚をもう一度取り戻すべきだと思う。今は自分の作ったものがどこで売られて誰が食べているか分からない状況でしょ。やはり自分の作ったものを誰が買って、いくらで売れたっていう感覚が必要だし、それをお客さんが美味しいって喜んでくれるのが最大の魅力だと思う。農作物を作らないで補助金をもらうための農業になると生産意欲がわかないと思うし、人とのふれあいって大事だと思う。例えば農業会社を作って(農産物を)作る、送る、売る、食べてもらうっていう一貫したものをやって、それが地方で成功すれば、雇用やビジネスとしても成り立ってくる。でも、一番重要なのは農業の魅力をもっと感じるための会社ということ。農業県にとって農業の復興は雇用問題を解決する糸口になるよ。」
さとし 「それなら宮崎は日当たりもいいし、暮らしやすい。農業の会社を作るにはもってこいの環境ですね。すでに似たようなことを始めている人はいます。」
村岡 「もちろんいると思うよ。でも、もっと言えば九州と東北は気候が全然違うからお互いが協力してやるともっといい。秋田の協和町というところで宮崎の佐土原町と交流して、互いの農産物を販売している。これはすごくいいケースだと思う。これまでは宮崎と秋田は農業生産地としてライバルだったわけだけど手を組むことによってお互いのいいところを引き出せている。」
さとし 「その交流して販売している件は佐土原町長の話を聞いたことがあります。冬に野菜をもって行ったとか・・そんな話を。秋田も豪雪でしょうから、冬の農業は厳しいでしょう。」
村岡 「それを自治体レベルじゃなく、もっと広げてやればいいと思う。第三セクターだけじゃダメだし。あくまで民間中心で、今は食に関しては安全の時代だからチャンスなんだ。安けりゃいいって時代じゃなくなった。安全で安心な食材を皆求めている。ただ会社でやる以上成功しなくちゃいけない。」
さとし 「これから農業を始めたいっていう若者や、サラリーマンでも農業をこれからやってみたいって人がちゃんと生活していけるような具体的な成功事例がもっと必要ですね。」
村岡 「私も自らやってみたいって思っているんだけどね。自分が示してあげればいいと思っているんだ。成功したら秋田の皆にアピールするよ。でも失敗したらだまっとこうかな・・(笑)。でも誰かが成功するのが一番で、規模は大きくなくていい。身近にできることが重要だから。」
さとし 「私も宮崎で考えます。自分ではちょっと難しいかもと思うけど、すでにやっている人を応援したいと思いますし、ぜひ始めたら連絡くださいね。」
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