| さとし |
「秋田県と宮崎県は、所在地は日本の北と南で大きく違いますが、農業が主産業であったり、やはり地方分権化などの政治的な課題であったりと、すごく近いものがあると思うんですよ。」 |
| 村岡 |
「私もそう思いますよ。やはり戦後の東京一極集中化や地方都市の都会化を目指す動きが、ここに来て地方に様々な問題を起こしています。少子化も地方から進んでいるし、農業が主の産業でもあるにもかかわらず農業人口はどんどん減っている。宮崎と秋田はまったく同じ構図になっている。」 |
| さとし |
「両県の主産業である農業についてですが、農業が放棄されている原因にやはり儲からない。それが農業のやりがいのないっていう部分につながっていると思います。その辺りはどう改善していくべきと考えますか?」 |
| 村岡 |
「農家がお客さんと顔を合わせた商売するという感覚をもう一度取り戻すべきだと思う。今は自分の作ったものがどこで売られて誰が食べているか分からない状況でしょ。やはり自分の作ったものを誰が買って、いくらで売れたっていう感覚が必要だし、それをお客さんが美味しいって喜んでくれるのが最大の魅力だと思う。農作物を作らないで補助金をもらうための農業になると生産意欲がわかないと思うし、人とのふれあいって大事だと思う。例えば農業会社を作って(農産物を)作る、送る、売る、食べてもらうっていう一貫したものをやって、それが地方で成功すれば、雇用やビジネスとしても成り立ってくる。でも、一番重要なのは農業の魅力をもっと感じるための会社ということ。農業県にとって農業の復興は雇用問題を解決する糸口になるよ。」 |
| さとし |
「それなら宮崎は日当たりもいいし、暮らしやすい。農業の会社を作るにはもってこいの環境ですね。すでに似たようなことを始めている人はいます。」 |
| 村岡 |
「もちろんいると思うよ。でも、もっと言えば九州と東北は気候が全然違うからお互いが協力してやるともっといい。秋田の協和町というところで宮崎の佐土原町と交流して、互いの農産物を販売している。これはすごくいいケースだと思う。これまでは宮崎と秋田は農業生産地としてライバルだったわけだけど手を組むことによってお互いのいいところを引き出せている。」 |
| さとし |
「その交流して販売している件は佐土原町長の話を聞いたことがあります。冬に野菜をもって行ったとか・・そんな話を。秋田も豪雪でしょうから、冬の農業は厳しいでしょう。」 |
| 村岡 |
「それを自治体レベルじゃなく、もっと広げてやればいいと思う。第三セクターだけじゃダメだし。あくまで民間中心で、今は食に関しては安全の時代だからチャンスなんだ。安けりゃいいって時代じゃなくなった。安全で安心な食材を皆求めている。ただ会社でやる以上成功しなくちゃいけない。」 |
| さとし |
「これから農業を始めたいっていう若者や、サラリーマンでも農業をこれからやってみたいって人がちゃんと生活していけるような具体的な成功事例がもっと必要ですね。」 |
| 村岡 |
「私も自らやってみたいって思っているんだけどね。自分が示してあげればいいと思っているんだ。成功したら秋田の皆にアピールするよ。でも失敗したらだまっとこうかな・・(笑)。でも誰かが成功するのが一番で、規模は大きくなくていい。身近にできることが重要だから。」 |
| さとし |
「私も宮崎で考えます。自分ではちょっと難しいかもと思うけど、すでにやっている人を応援したいと思いますし、ぜひ始めたら連絡くださいね。」 |